「頭皮がベタつくから」「整髪料をしっかり落としたいから」と、1日に2回も3回もシャンプーをしていませんか。実はその過剰な清潔志向が、逆に薄毛を招いている可能性があります。頭皮には皮脂膜という天然のバリアが存在し、乾燥や雑菌、紫外線から頭皮を守っていますが、洗浄力の強いシャンプーで頻繁に洗いすぎると、この必要な皮脂まで根こそぎ奪ってしまいます。すると頭皮は「乾燥して危険だ!」と判断し、防御反応としてさらに過剰な皮脂を分泌しようとします。これが「洗っても洗ってもすぐベタつく」という悪循環(インナードライ状態)の正体であり、過剰な皮脂が毛穴を詰まらせ、酸化して炎症を引き起こし、抜け毛の原因となるのです。20代の男性は皮脂分泌が活発な時期ですが、だからこそ「適度な洗浄」が重要です。シャンプーは基本1日1回、夜のみで十分です。朝シャンをする場合は、シャンプー剤を使わずにお湯だけで流す「湯シャン」に留めましょう。また、使用するシャンプーも、洗浄力が強すぎる「高級アルコール系(ラウレス硫酸Naなど)」ではなく、必要な潤いを残しながら洗える「アミノ酸系」や「ベタイン系」のものを選ぶのが賢明です。そして、洗う時は爪を立てずに指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎは洗う時間の倍以上かけて念入りに行います。頭皮は顔の皮膚と繋がっています。洗顔しすぎると肌が荒れるのと同じで、頭皮も洗いすぎれば荒れてしまいます。「落とす」ことよりも「守る」ことを意識したシャンプー習慣が、若々しい頭皮を維持する秘訣です。