円形脱毛症

AGA診断の流れ、何をするの?

実際に皮膚科やAGA専門クリニックで「AGA診断だけ受けたい」と思った場合、具体的にどのような診察や検査が行われるのでしょうか。一般的な診断の流れを知っておくことで、安心して受診することができます。まず、受付を済ませると、「問診」が行われます。医師または専門のカウンセラーが、あなたの悩みや状態について詳しく質問します。例えば、「いつから薄毛が気になり始めましたか?」「抜け毛は増えましたか?」「どの部分が特に気になりますか?」「ご家族に薄毛の方はいらっしゃいますか?」「生活習慣(食事、睡眠、ストレスなど)はどうですか?」「既往歴や服用中の薬はありますか?」といった内容です。これらの質問に正直に答えることが、正確な診断のために重要です。次に、「視診・触診」が行われます。医師が、あなたの頭髪と頭皮の状態を目で見て、手で触れて直接確認します。薄毛のパターン(M字型、O字型など)、範囲、進行度、髪の毛の太さや密度、頭皮の色、炎症やフケの有無などを詳しく観察します。そして、多くの場合、「マイクロスコープ(ダーモスコープ)」を用いた詳細な観察が行われます。これは、頭皮や毛穴、髪の毛の状態を数十倍から数百倍に拡大してモニターに映し出す装置です。これにより、肉眼では見えないような細かな変化、例えばAGA特有の軟毛化(髪が細く短くなる)の程度や、毛穴の詰まり具合、頭皮の炎症の状態などを客観的に評価することができます。患者さん自身もモニターで自分の頭皮の状態を見ることができる場合が多く、現状を理解するのに役立ちます。これらの問診、視診、マイクロスコープ観察の結果を総合的に判断し、医師はAGAであるかどうか、どの程度進行しているかなどを診断します。場合によっては、他の脱毛症との鑑別や、全身状態を確認するために、「血液検査」を追加で行うこともあります。診断のみを希望する場合は、通常、この段階で診断結果と、それに基づいた一般的なアドバイス(生活習慣の改善など)や、もし治療を希望する場合の選択肢についての説明があります。