顔の肌が乾燥したら化粧水や乳液を塗るのに、頭皮が乾燥しても何も塗らない人が多いのはなぜでしょうか。頭皮も顔と繋がった一枚の皮膚であり、むしろ紫外線やドライヤーの熱に晒されやすく、乾燥しやすい部位です。頭皮が乾燥すると、バリア機能が低下して外部刺激(紫外線や雑菌など)に弱くなり、フケやかゆみが発生します。さらに、失われた水分を補おうとして過剰な皮脂が分泌され、ベタつきやニオイの原因になるという悪循環(インナードライ)に陥ります。これを防ぐためには、洗顔後と同じように、洗髪後にも頭皮専用の保湿ローションやエッセンスを使って潤いを補給することが不可欠です。選ぶ際は、アルコールフリーの低刺激なものや、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分、さらに抗炎症成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)が配合されたものがおすすめです。使い方は簡単で、タオルドライ後の清潔な頭皮に直接塗布し、指の腹で優しく馴染ませるだけです。特に乾燥しやすい冬場や、カラー・パーマ後は念入りに行いましょう。保湿された頭皮は柔らかくなり、血行も良くなるため、育毛剤の浸透率もアップします。「頭皮の保湿」をスキンケアの延長として習慣化することで、トラブル知らずの健やかな頭皮を手に入れることができるのです。頭皮環境を整える第一歩にして最大の要素は、毎日のシャンプーです。しかし、多くの人が「髪を洗う」ことに意識が向きすぎて、「頭皮を洗う」という本来の目的を疎かにしています。間違ったシャンプー法は、頭皮を乾燥させたり傷つけたりして、逆にトラブルの原因となります。正しいシャンプーの基本は「予洗い」にあります。シャンプー剤をつける前に、38度程度のぬるま湯で1〜2分間、頭皮を揉むようにしっかりとお湯を行き渡らせることで、汚れの8割は落ちると言われています。これにより、少量のシャンプー剤でも十分に泡立ち、摩擦ダメージを減らすことができます。次に、シャンプー剤は手のひらで泡立ててから頭皮に乗せ、爪を立てずに指の腹を使って、マッサージするように優しく洗います。
頭皮の乾燥を防ぐ保湿ケアの重要性