AGA(男性型脱毛症)の診断だけを受けたいと考えた場合、気になるのがその「費用」と「健康保険の適用」についてでしょう。まず、健康保険の適用についてですが、原則としてAGAの診断や治療は、病気や怪我の治療とはみなされず、「美容目的」の範疇に含まれるため、健康保険は適用されません。したがって、診断にかかる費用は全額自己負担の「自由診療」となります。では、診断のみの場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。これは、受診する医療機関(一般皮膚科か、AGA専門クリニックか)や、行われる検査の内容によって大きく異なります。一般皮膚科を受診した場合、保険診療の範囲内で診察が行われることもありますが、AGAの診断を目的としたマイクロスコープ観察などが自由診療扱いとなる場合や、そもそもAGAの相談自体が自由診療となる場合もあります。費用は数千円程度から、検査内容によっては1万円を超えることも考えられます。事前に電話などで確認しておくのが良いでしょう。AGA専門クリニックの場合は、初診料やカウンセリング料、診察料などが設定されていることが一般的です。クリニックによっては、「初診無料」「カウンセリング無料」といったキャンペーンを行っている場合もありますが、診断に必要な検査(マイクロスコープなど)は別途費用がかかることが多いです。診断のみの場合の費用相場としては、無料~1万円程度が目安となることが多いようですが、これもクリニックによって様々です。血液検査や遺伝子検査などを追加で行う場合は、さらに数万円の費用がかかることもあります。費用については、受診前にクリニックのウェブサイトで確認したり、電話で問い合わせたりして、明確にしておくことが重要です。カウンセリングや診察の際に、「今日は診断だけを受けたいのですが、費用はいくらかかりますか?」と正直に確認しましょう。後から高額な請求をされて驚くことのないよう、事前に費用体系をしっかりと把握しておくことが大切です。自由診療のため費用はかかりますが、正確な診断を受けることの価値を考え、納得できる範囲で検討しましょう。