食事と育毛

アルコールとの飲み合わせ、影響はある?

ミノキシジルを使用している期間中に、お酒(アルコール)を飲んでも大丈夫なのか、気になる方も多いでしょう。アルコールとミノキシジルの飲み合わせについて、特に注意すべき点はあるのでしょうか。まず、「ミノキシジル外用薬(塗り薬)」の場合です。外用薬は局所的に作用し、全身への吸収は少ないため、通常、適量の飲酒であれば大きな問題はないとされています。ただし、アルコールには血管を拡張させる作用があります。ミノキシジルにも血管拡張作用があるため、併用することで一時的に血行が促進されすぎる可能性があります。これにより、頭皮の赤みやかゆみが増したり、あるいは、まれに血圧がやや低下してめまいなどを感じたりする可能性もゼロではありません。また、アルコールは、ミノキシジル外用薬の基剤として含まれていることが多く、飲酒によって皮膚の血管が拡張すると、アルコールによる刺激を感じやすくなる可能性も考えられます。過度の飲酒は避け、飲酒後に頭皮に異常を感じるようであれば、その日は塗布を控えるなどの対応が良いかもしれません。次に、「ミノキシジル内服薬(飲み薬)」の場合です。内服薬は全身に作用し、強力な血管拡張作用・降圧作用を持っています。アルコールにも血管拡張作用があるため、ミノキシジル内服薬とアルコールを併用すると、相乗効果によって血圧が過度に低下するリスクが高まります。急激な血圧低下は、めまい、ふらつき、失神などを引き起こす可能性があり、非常に危険です。そのため、ミノキシジル内服薬を服用している期間中は、原則として飲酒は控えるべきとされています。どうしても飲酒が必要な場面がある場合は、必ず事前に医師に相談し、その指示に従ってください。また、アルコールは肝臓で分解されます。ミノキシジルも肝臓で代謝されるため、過度の飲酒は肝臓に負担をかけ、薬の代謝や副作用に影響を与える可能性も考えられます。さらに、アルコール自体が、髪の成長に必要なビタミンB群などを消費してしまうため、育毛の観点からも過度の飲酒は避けるべきです。ミノキシジルを使用している期間中は、アルコールの摂取について、特に内服薬の場合は、慎重な判断と医師への相談が必要です。